口腔外科
口腔外科は、一般歯科と違い手術などをするケースに対応しています。
主なケースとして……
親知らず
正常に生えていたら無理に抜く必要はありません。
しかし、歯茎の横から生えたり、歯茎の中に埋まっていて、他の歯を圧迫したりしている…などといった場合は抜歯をおすすめします。
歯茎の横から生えている親知らずは、ものがたまりやすく、周りの歯肉の炎症やその手前の歯を虫歯にしてしまう場合がありからです。
また、歯茎の中に埋まっていて、他の歯を圧迫しているなど、正常に生えていない場合も、隣の歯をむし歯にしたり、歯肉炎を起こしたり、噛み合わせが悪くなる原因にもなります。
■「親知らず」抜歯のすすめ
- 周囲の歯肉が炎症を起こす。(髄膜炎を継発する場合がある。)
- 第二大臼歯が虫歯になる。
- 周囲の骨が炎症を起こす。
- 骨を破壊する。
- 臼歯に萌出異常を起こさせる。
- 他の歯を押し出して歯並びを悪くする。
- 骨折を起こしやすい。
顎関節症
顎関節症とは関節の病気で、さまざまな症状があります。
主な症状は、
・顎周辺の筋肉痛
・口を開けると音がする
・口を開けると痛む
・顎の関節がずれたり、外れてしまう
などです。
■ 顎関節症についてのご注意
- 顎を安静に保つ
食事の注意
大きく切った生野菜・するめ・ビーフジャーキー等の硬い肉・フランスパンなどの皮の固いパン・など、硬いもの、長い間噛まなくてはいけないものはできるだけ避けるましょう。(りんごの丸かじりなどは、特に注意。大人でも口がずれていたい上に、まっすぐ噛めなくなった人もいます。)
チューインガムは原則として食べない方がよい。
顎を緊張させない
日中に“かみしめ”や“歯ぎしり”をしていないかにも注意。もしもこれらに気づいたら、それをやめるようにしましょう。(よくするパターンは、怒った時、寒いに日熱いお風呂に入った時、暖かい部屋からさむーい室外に出た時などです。ほかにも考えられますので、ご自分の口に注意してみましょう。)かみしめを止めるためには、舌の先を上の前歯の後ろにあてるようにするのが効果的です。声を出さずに鼻歌を歌うようにするのもよいでしょう。一日に何度か“歯をはなしてリラックス!”と唱えるのもよい方法です。 - よい姿勢を保つ(左右のバランスを均等にする)
着座
床に座る時は、なるべく正座します。
足は組むのはやめましょう。頬杖をつかないようにします。(これだけでよくなる人が何人もいました)
起立
両足に均等に体重をかけましょう。
就寝
できるだけ硬い場所に仰向けで、枕を低くするなどして首がまっすぐになるようにしましょう。 低反発枕なども効果的です。
食事
頭を起こしたまま食事を口まで運び、噛む時はできるだけ頭を下げずに前を向いて噛みます。横のテレビなどを見ないようにしましょう。
その他
下顎を前に突き出すことは避けましょう。猫背で顎を前に出す姿勢が特によくありません。さらに頬杖は、もってのほかです。
関節に痛みのある場合には、前歯で食べ物を噛まないようにし、会話やカラオケなどで下顎を前に突き出すことは避けましょう。(高いキーの歌は要注意!顎を前に出し、普段使わない筋肉を酷使しやすいです。) - ストレスの対処
生活していく上でストレスは避けられないものですので、ストレスの扱い方を考えてみましょう。ストレスそのものの数を減らすためには、回避できるストレスは回避します。ストレスを過度に受けぬようあまり細かく考えすぎないようにしまたり、受けてしまったストレスに対しては、その解決法を考えることにより、ストレスに対する耐性を高めていきましょう。
外傷
怪我や事故などで顔を怪我してしまった場合など、お口の中が深く切れた場合は傷口を縫合し感染しないようにします。
また歯が欠けた場合は修復し、神経が露出した場合は神経の治療を行います。
歯をぶつけて、ゆれている歯は、となりの歯とボンドでとめて、暫間固定(ざんかんこてい)します。
口内炎
口内炎とは口腔粘膜(お口の中)に発現する炎症をいいます。
塗り薬やうがい薬を処方するのが基本ですが、2次感染対策に可能止めや痛み止めも処方いたします。
ただの口内炎と思っていたら悪性の腫瘍だったというケースもあります。
おかしいな?と感じたら口腔外科の受診をおすすめします。
歯のすり減りや筋肉の痛み
歯ぎしりやくいしばりによる歯のすり減りや筋肉の痛みがある場合は、患者様のお口にあったマウスピースをお作りします。
身体への負担を減らし歯のすり減りを防止するために就寝中につけていただく治療方法です。
その他難症例
大きな施設・設備下で対応可能な症例は、最適と思われる提携医療機関にご紹介いたします。